| したがってこの結果の意味することは、(PNS一A)がカンベル平面と同じように評価されれば、現在までの基準平面にかわる新しい咬合平面として認めることに対し異論はないものと思う。 なおセファロ撮影時における装置操作において、イアーロッドを外耳孔に挿入する際、とくに高齢者においては外耳孔の変形、左右孔の非対象性などにより、正しい位置ぎめが困難なことがある。結果撮影されたフィルムに外耳孔とイアーロッドマークの位置にバラツキが生じ、計測点として設定することには大変不備となる。それにひきかえ(PNS−A)はフイルム上で明瞭にその位置を確認されてトレース作業が容易となる。 またさらに(PNS−A)に対する(Go−B)の相対関係は(イ)(ロ)(ホ)にみられるように92%の平行性があることがわかる。この関係を利用すれば上顎に対する下顎の位置決め、すなわち顎間垂直距離の測定に応用できる可能性を示唆しているといえよう。 仮説の解説 PNS−A線、Go−B線が、咬合平面に平行またはそれに近い平行であるとの理由は、さきに述べたように、上顎ならびに下顎の骨体が受ける咬合圧の緩衝区域であり、咀嚼筋群と骨咬合構造体群の咀嚼システムが相互に力学的バランスを取りあっている平面部と考えられるからである。 このような発想から、 PNS−A線を三次元的に平面とみなし て、上顎の咬合圧平面 Go−B線を三次元的に平面とみなし て、下顎の咬合圧平面 とよぶことにした。 |
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| F各平面の設定点(亀田晃3)図改変)。 |